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濱野 美津男

              (写真愛好家)

昔から写真コンテストは数多く開かれてきており、最近ではSNSの復旧により海外のコンテストも多く知られるようになりました。

世界的な基準で審査がなされる有名なコンテストは別として超ローカルなコンテストでの入賞を勲章でも受けたかのようにSNS上で大騒ぎをしている光景をよく目にしますが、本当にそれ程の名誉なのかな? と、疑問に思います。

地方のお祭りやイベントでのコンテストは写真を広告に使う目的やイベントの存在を広めてもらおうとする狙いが強く、真に写真のクオリティーを評価するものとは違うような気がするのです。

そうだとすればそんなローカルコンテストに受賞するために審査員の傾向や対策までもを必死で調べ上げ、受賞しやすい写真を撮るという行為はプロ写真家の商売として「客先の要望に応える撮影方法」に通じるものがあり、「自分の表現を伝えようとする」アマチュアの撮影目的からは離れてしまっている気がするのです。

応募者全員がそんな考えだとは思いませんが、一部の人達の動きがあまりにも派手で、それが当たり前のように書かれているのが気に成ります。

この考え方が暴走すれば「マナーやルールを無視しても受賞しさえすれば勝ち組」と云う考えに繋がります。(現に一部は社会問題になろうとしていてとても残念です。)

勿論 たとえローカルコンテストであれ、受賞歴は写真活動の励みになるとは思うのですが、真の目的を忘れれば本末転倒と云うもので殆ど意味を失くしてしまいます。

それでも、そんな考えの方達には同様の考えを持つ仲間も少なくなく互いに成果として称えあい自慢しあっている様子を見ると嘆かわしくも感じてしまいます。

自分だけはそんな仲間に見られたくないと、未だに一度も応募すらしたことが無い私は他の方から見るとタダの負け犬だったり偏屈オヤジだったりするのでしょうね。

​ローカル写真コンテストの意味

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