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濱野 美津男

              (写真愛好家)

写真作品と撮影データの関係

倶楽部で写真を習っているという方と一緒に撮影に行くと、殆どの方から絞りやシャッタースピードなどの設定値を訪ねられます。
昔の 機種が少なかった頃なら参考になったかもしれませんが、今は多種多様の機種が溢れているので聞いてみても参考にならないだろうにと思ってしまいます。
その場で同じ環境下にいるときならまだしも展示写真などに撮影データが書いてあるときなどは殆ど無意味に思えます。
何故なら撮影場所の明るさなどは刻々と変化していますし、カメラやレンズとの組み合わせでも適正露出は大きく変わってしまうのです。
何より大切なのは撮影者が何を感じてどのような露出で見る人に感動を伝えようとしているのかは数値を聞いてもわかるものではありません。
それに今のデジタルカメラは他にも色々と設定事項があって其々の違いだけでも写真の仕上がりは全く違ってしまうのです。

それなのに未だにSNSの写真倶楽部などで投稿規約に撮影時のカメラ機種とレンズを載せるようにとの決まりがあるのにも驚きます。
撮影時の設定値ならまだわかるのですが、カメラの機種とレンズの組み合わせだけで何が分かるというのでしょうか?

私のように色々なメーカーのカメラやレンズを持ち廻る者にとっては結構な負担になり、調べて書くほどでもないし、投稿をやめておくか・・・ になってしまいます。

SNS倶楽部の全員が、カメラやレンズ効果にそれ程の興味を持っているとは思えないのです。
もしも興味があるなら個別に問い合わせて来るでしょうからシンプルにタイトルだけで終わらせてくれないかなぁーーー と、思うのは私だけでしょうか?
何処かにも書きましたが、写真は画像だけで良いと思うのです。
鑑賞者がそれぞれ勝手に想像し、物語を作ったり感動してくれればソレで良く、無理やり自分の世界に引きずり込むようなキャプションも不要だと思うのです。
ましてや このメーカーのこの機種のカメラにこのレンズを着けてこういう姿勢で夜を待って・・・などは全くの独りよがりな説明の押し付けではないでしょうか?
フォトコンの応募作品にキャプションを付けさせることが多いようですが、審査員の手抜きのような気がします。
講評時にキャプションの一部を引用していたりと審査員の資質を疑いたくなる記述も良く見かけてガッカリさせられることも少なくありません。
他の選者の影響を排して、御自身の感性で、「コレだ」と感じた作品を選出して御自身の選考理由を書いて欲しいものです。

写真にデータ説明は必要?

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