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濱野 美津男

              (写真愛好家)

初心者を卒業するころからマニュアルでの撮影をするようになり、ミラーレスを手にするまでは露出の設定は内臓の露出計を参考にして仕上がりを想像しながら勘で決めていたのですが、ミラーレスではファインダー内に設定どおりの映像が映し出されるので、シャッターを切る前に露出以外にも色々な設定が要求されるようになりました。
中でも最も気を配っているのが質感です。
被写体の持つ風合いを画面で表現しようとするのは、とてつもなく大変で芸術の範疇の事なのでAI搭載のカメラが出現した現代においてもAIに任せることは不可能のようです。
何故なら感性とは人間だけが持つ、とてもデリケートで特殊な感情だからです。
それは鑑賞者にも言えることで、如何に自分の感じた感覚を理解してもらうために作品の世界に引き込むかも重要な要素のような気がします。
自分が感じるだけではなく、その自分が感じたものを鑑賞者に如何にして伝えるのか・・・
芸術とは 言葉では理解できない世界のようですが、実際にやってのけている人が居るのですから机上の空論でも無いようです。
感性と伝達力 どちらもを兼ね備えた人 それが天才なのでしょうね。
才能の欠片もない私は、努力で近づくだけが精一杯ですが、その時間も限られているので爪痕を残すことも出来ないでしょうが、せめて写真を愛し駄作をたくさん残すことで記憶に残して貰えればと励んでいます。

 

​写真で物質の感触を伝えるには

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