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​濱野 美津男

              (写真愛好家)

還暦を迎えた10年前に写真を趣味にしようと思い立ち当時は主流になっていたデジタル・カメラを購入するが、操作も撮影の方法も解らず、メーカーが開いていた講習会に参加したのが初めての写真デビューでした。

その後 散歩の途中で見つけた花や風景を撮っていましたが、手振れやピンボケのオンパレード 何とか写真らしいものを撮りたいとSNSで活動していたグループに入り、皆さんの写真を参考にすることでヤット写真らしいものが撮れるようになった気がします。

その後 そこの会員さんに誘われて地元の写真倶楽部に入会し、自分の独学の知識を再確認するとともに写真とは何なのかを学んだような気がします。

その結果 今では写真とは色々なジャンルはあるモノの記録的な写真を除けば、すべて撮影者の意思を表現する芸術性を秘めたものだと理解しています。

そして、その表現の度合いによって「いい写真」としての評価が違ってくるモノだとわかりました。

勿論 すべてが適正な評価をされている訳ではなく、特にローカルコンテストなどでは学芸会に近い写真に高い評価を与えているモノを見掛けますので、この日本特有の島国根性的な狭いモノの見方が消える日は来ないのかも知れませんが、諸外国ではすでに昔から表現の自由は公正に高く評価されて著名な写真家をたくさん排出しています。

それらをずっと眺めていて気付いたのは目に見えるモノをそのまま写し撮ることは技術的にはかなり高等な作業を含んでいるにせよ記録写真と同様 芸術性の低いコピーに過ぎないと云う事です。

故に実際の目に写っている現実にどれだけ自分の思いを表現し、写真作品として成立する芸術性を持たせるにはどうすれば良いのか? と、色々と悩み続けてきたのですが、創造性を盛り込むしかないと思い始めています。

写真は絵ではありませんから現実の世界を写すしかないのですが、その制限の中で如何に撮影者の意図を盛り込み撮影者の感じた世界を感じて楽しみ理解して貰えるかが課題ですが、現実に被写体を前にするとイメージ通りの作品になる事は殆ど無く、自分の持つ芸術的な感性の低さを実感して打ちのめされてしまいます。

それでも作品としての芸術性を実現するには撮影現場でのインスピレーションを大切にした個性的な出会いを生かして現場での撮影にはカメラで出来ること・撮影時に出来ることなら何をやっても良いと考えています。

もちろん頭で考え付いても簡単にできることではないのですが、今後はそんなオンリーワンの写真を目指して創撮活動をして行きます。

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