top of page
_DSF4359.jpg

​濱野 美津男

              (写真愛好家)

先日 小さな村のお祭りを撮影していたら暫くして参加者に集合が掛かり、プロのカメラマンによる記念撮影が始まりました。
撮影用の3段ほどの雛壇も用意されていて助手の方が手際よく参加者に指示を出されています。
私はプロカメラマンの職場だと理解していたので邪魔にならないところで撮影が終るのを待っていたのですが、周囲のアマチュアカメラマンは構わずシャッターを切っていましたので模範を示す意味でカメラマンに撮影させてもらってもイイでしょうか?
と、大きな声で許可を求めると気さくなカメラマンでドウゾドウゾと言ってくれました。
何枚か撮らせていただいて「ありがとうございました。」と、感謝を伝えましたが、ほかの方は知らぬふりをしてスナップでも撮る素振りでドンドン写してました。
例え閉鎖的な空間でなくてもプロがモデルさんにポーズをつけて写そうとしている時はプロカメラマンの職場なのですから無断で横から撮影するのは御法度です。
行楽地や街中のモデル撮影会や結婚式の前撮りなんかで見かける光景ですが、ついついカメラを向けたくなる光景ですし、公共の場ではるのですが、写真を趣味とする者としてはやってはならない行為だと覚えておきましょう。
どうしても写したければカメラマンに声をかけて許可を取るしかありませんが、殆どOKが出ることはないですね。
よく似たケースで舞妓さんを撮る時も気をつけなければなりません。
ダンナと言われるパトロンが貸切で連れまわっていることもあるので無断で写すと苦情だけでは済まなくなるともありそうです。
彼女たちは俳優などと同じで肖像権をとても大切にする職業ですからうっかり写すと訴えられることもあるかも?
勿論 一般人を撮る時も事前に一声かけて承諾を取るのも忘れずに。
子供さんが可愛いなと思ったら傍の保護者に可愛いから撮らせて下さい。 と、声をかけて断られた経験はありませんが、子供の雰囲気を撮ろうと後ろ姿を撮っていたら気付いた子供が親に言いつけて説明を求められたことがあります。
撮影した写真を見せて雰囲気を撮ったのだと説明して理解を得ましたが、事前の許可がむつかしい時は後からでもチャント許可を得ておくことは大切ですね。

似たような話でこんなのもあります。
仲間内に現場で通り掛かりの人に声をかけてポーズをお願いしてポートレートを撮るのがとても上手な人がいます。
ほかの仲間もその事をよく知っていて彼がポーズをつけた時に横から撮らせてもらおうと付いて回るのですが、その結果当然一緒に行った人は皆同じ写真になってしまうので、自分がポーズをお願いするときの参考にしかしないのです。
ところが、ここ数年一緒に行った時の写真でフォトコンに入賞している事件が繰り返され問題になりました。
勿論ポーズを付けた指導者にも何も承諾なしで出展されたようです。
普通に考えるとこのような場合 写真はポーズをつけた方の物ですが、出展した人はシャッタへを切ったのは自分だから自分の作品だと理解したのか非常識な出展を繰り返していたようです。
当然 ポーズをつけた指導者には着いて回れなくなったので蔵出しの写真ばかりですが、ネタ切れするまでは繰り返し続けるのでしょうね。

非常識な撮影態度や出展への幼稚な行動を取る方の殆どは写真と云うものが分かっておらず、単に受賞をしたいだけのはき違えた考えの持ち主が多いようです。

本当に写真のことを理解すればもっと色々楽しめる世界なんですがねぇーーー

​肖像権や撮影の権利に注意

bottom of page