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濱野 美津男

              (写真愛好家)

写真表現と云う抽象的な言葉で解説されることが多い写真の世界ですが、では具体的な写真表現とは何なのか? と、問われると言葉に詰まります。
「写真によって自分の感じたものを表現する」と、言うところまでは解るのですが、具体的にと言われて答えられる人は少ないと思います。
それは、質感であったり動きであったり表情であったり更には雰囲気であったりと、単純な要素だけではなく、総合的な要素の組み合わせだからではないでしょうか?
難しい作業ではありますが、写真を趣味にする者としてはどうしても理解し、挑戦して行きたい問題です。
勿論 今話題のインスタ映えも写真であることは事実ですが、目に見えるモノを写し取っただけの所謂コピーに過ぎず芸術性とは無縁のものに感じます。
私も良くFacebookなどに写真を載せますが、「綺麗ですね」と云われるとガッカリしてしまいます。
多少ひねくれた受け取り方のようにも聞こえますが、実はそうではなく、鑑賞者が綺麗だと感じる写真を撮ってしまったのは被写体に撮らされてしまったと感じるからです。
写真はもっと雰囲気を伝えなければと常々考えながら撮影している者にとっては酷評以外のなにものでもありませんが、鑑賞者が素直な気持ちでそう感じたと云う事は其れだけの写真しか撮れていないのだと受け止めて反省の材料にしなければいけません。
「綺麗ですね。」と云われて喜んでいるようではそれ以上伸びしろに気付くことさえできませんからね。
「雰囲気が伝わる写真を撮る事」を今年の目標にしているのですが、どこまで伝えきれるのか写真は益々奥が深く限りなく泥沼に嵌まり込んでゆく感じです。

 

​写真表現って何だろう

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