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コンテストの受賞は勝ち負けか?

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​濱野 美津男

              (写真愛好家)

​先日SNSで写真ファンの間では結構有名なコンテストの受賞作品について問題が提起されていました。

どうやら自然風景と云うテーマの筈なのにどう見ても合成作品で、本人もそれを認めていたようです。

其れなのに、その作品を最上位の作品として評価していたためテーマから外れているのでは? との指摘でした。

指摘したのは写真を始めてからの知り合いで、ネイティブな写真を好み星景写真などを良く発表されている方ですが、合成がダメと云っている訳ではなく、別部門を設けて欲しいとの提案でした。

例に挙げていた写真では野生馬の群れや落雷などを使い回しで加工してはインパクトの強い作品をいくつか作っていてそのどれもが入選になっていたのは私にも違和感を覚える内容でした。

悲しいことにそんな提案に対する感想に「負け犬の遠吠え」だとする意見があったことです。

そもそもフォトコンって勝ち負けを決する勝負事なのでしょうか?

私はそうではなく、自分の表現を発表する場だと考えています。

故に受賞は作者に対する敬意や今後の活動を励ます意味の象徴であり、勝ち負けを決定するような大それたものではないと考えていますが、この問題はかなり昔からあるようで、ゴタゴタに巻き込まれたくないので参加しないと云っていますが、作品に自信がないのも手伝って費用の点でも大いに助かっているのも事実です。

私の知る地域の実態ではコンテストの受賞請負人のような親子が居て会員さんの写した写真の中から絵に成りそうなものを選んでは高額の費用でレタッチやプリントアウトをやっている人が居るそぅです。

そして昨年もそうですが、時折上位の受賞を果たすので写真教室も賑わいを見せているそうですが、受賞歴が欲しい人の間では神様なんでしょうね。 旨い商売を見つけたもんだと感心します。

ところで、そんな書き込みを見た後にメールチェックをしていたら北九州市から通知が届いていました。

市が運営している写真を掲載するサイトあり、以前から利用していたのですが、そこに載せてあった私の写真を広告活動に利用するとの通知でした。

掲載と同時に市の利用が可能なサイトですから歓迎以外の何物もありませんが、コンテストにも応募しない私にとって他人から認められることの喜びを初めて知った経験でした。

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