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危険な石畳.jpg

​濱野 美津男

              (写真愛好家)

私は、日頃なるべく他人の写真を見るように心掛けているのですがコノところの展示会のレベルの低さを感じてガッカリしてしまいした。
以前は圧倒的な存在感を持った作品や迫ってくるような迫力のある作品にも出会えていたのに全くそれがないのです。
何が原因なのかと考えてみましたが、コレといって思い当たるものがないところを見ると自分の作品を見る目が厳しくなっているのかも知れません。
いい写真を見ようとSNS上ではありますが世界的なレベルの作品が並ぶサイトを見て回るようになったのも一因と考えられるからです。
勿論 町内会や趣味の集まりでやっている展示会に難しい注文をつけているわけではなく、名の通った歴史を持つ組織での展示会を見ても同様の印象が拭えないのです。
写真作品とはこんなにも安易なものだったのかな? と、この先も続けていく意欲が削がれてしまいそうです。
入賞を狙った「ウケ狙いの」作品ばかりで、受賞とは関係なく、本人の主張や芸術性を探求した作品が見当たらず全体的に薄っぺらさが感じられるのです。
「何かが違う」そんな割り切れない消化不良を感じながら帰途につきました。
なかでも中途半端な動きの表現などは単なる練習作品に過ぎず、作品として発表するには余りにも程度が低いのではないかと・・・
今後も私のように自分では撮れなくても作品を見る目は厳しい人が増えてくることが予想されますので、カメラマンも安易な妥協をすることなく渾身の力を込めて自信作を発表してくれることを期待します。
 

写真展の在り方

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