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写真に語らせることが大事です。

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​濱野 美津男

              (写真愛好家)

写真には色々な分野があることはお話ししましたが、「物撮り」という分野も御存知でしょうか?
読んで字の如く商品販売のために使うカタログに載せる写真を撮る事を言います。
ウエディングなどのスタジヲ撮影にも似ていますが、商品を売るために撮影する時には物撮りと表現することが多いようです。
勿論それにもかなり高度なライティングや撮影の技術が要求されるのですが、その性質上芸術作品とは区別して評価されるのが普通です。
その違いを考えてみたのでですが、私の考えでは被写体が既に完成された鑑賞に堪える商品であり、撮影者が大きく表現を入れ混む余地が無いからだと思います。
単にオブジェだけを写した写真に作品としての感動を覚えないのと同じではないでしょうか?
ライティングや高度な撮影技術で商品の魅力を高めることは出来ても無機質な商品からは人間らしい感情を引き出すことは出来ないからだと思います。
初心者の写真によく見る「ただ撮っただけ」風の写真はこれに近いものを感じます。
伝わる写真を撮っていないものだから やたらと長いタイトルでカバーしようとしたり、キャプションでダラダラと説明を書いたりしてしまうのでしょうね。
「写真に語らせる」を心掛けて撮影に臨みたいものです。

 

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