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濱野 美津男

              (写真愛好家)

被写体に撮らされるなんて・・・ 自分の写真がどうして被写体の持つ魅力に振り回されて鑑賞者に褒められる写真を撮ろうとしてしまうのかに気付いてガッカリしてしまった。

先週の事だ、好きな風景のある場所に行く機会があり、作品のイメージを持って出掛けたつもりなのに帰ってみたら自分のイメージとは程遠い、昔映画ででも見たような唯々インパクトの強い写真ばかりを撮って帰っていた。
自分では冬の厳しい海の風景を撮ろうとしていたはずなのに・・・
勿論 冬で北風も強かったので人物や作業をする船を期待するのは難しい状況ではあったのですが、どこかに折角来たのだから何か元が取れる写真を撮らなければ・・・ との卑しい気持ちがそんなイメージとは程遠い写真の山を築かせたのだと思うと情けなくなってきます。
これでは写真を始めたばかりの初心者と何ら変わらないではないかと・・・
被写体の好感を持たれるイメージやインパクトの強さが撮りたくて来たのではなく、自分の中のイメージを見つけて作品にするために出掛けて来たので、期待する風景が無ければそのまま帰るべきだったと深く反省してしまいました。
こんな安易なことを繰り返しているから上手くもなれないし、作品らしい写真が撮れないのだと・・・
素人が多いSNSあたりに投稿して「いいね」に期待している自分が情けなくなります。
もっとハイレベルで写真に特化した場所で真の評価を受けられるような作品を撮らなければ・・・
そんな思いを強くする毎日です。

 

被写体に遊ばれて

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