top of page
_DSF4761.jpg

​濱野 美津男

              (写真愛好家)

昔から写真の展示会には紙にプリントされた物が使用されてきて未だに大きな変化はないのですが、近年はデジタルの時代になり展示にも大型のディスプレイを使う場面も増えて来ました。
紙にプリントされたものは反射光を利用するので展示場の環境光で大きく左右されるのですが、ディスプレイの場合は内照式なので直射日光以外では環境光には殆ど影響されないメリットも備えています。
また、プリントアウトされたものは額装の必要があり、場所を取りますが、ディスプレイにはDATAを変化させるだけで新しい写真を見られるメリットもあります。
つまり鑑賞者は移動をせずとも同じ場所で寛ぎながら次々と新しい写真を鑑賞できるのでとても楽に楽しむことが出来るようになりました。
半面 大型のディスプレイはとても高額なので沢山の数を設置するのに費用が掛かりすぎ設備投資が高くなってしまいます。
おまけに一ヶ所で色々な写真を楽しめるようになるため人の移動が無く、真ん前で陣取られると後ろの方が見えなくなって仕舞うというデメリットも生まれるのです。
更に近年では技術の進歩が目覚ましく、4Kや8Kの放映が可能になりましたから設備費はトンデモ無く高額になろうとしています。
さりとて8Kの映像は限りなく実際に見ているような現実の世界に近付いており、プリントでは実現できない世界がそこにあります。
そんな中 自分の写真をどのメディアで鑑賞してもらうのかとても悩むところではありますが、SNSなどにあげるとPCのディスプレイで見る人が多く、表現が暗いと指摘されてしまいます。
スマホでは正常に表示されているそうですが、PCで見ている人にキャブリレーションしてくださいと言う訳にもいかず悩ましいところです。
結構 写真を楽しまれている人の中にはキャブリレーションの意味さえ理解していない人も多いですものね。

​展示メディアを考える

bottom of page